2010/09/04
BONNAROO FESTIVALやSASQUATCH FESTIVALのように実際に“キャンプ”することはないものの、ALL TOMORROW'S PARTIES NEW YORKほど夏キャンプの雰囲気を味わわせてくれた音楽フェスは他にないだろう。このALL TOMORROW'S PARTIES (ATP)は10年前にイギリスでスタートした音楽フェスで、そのアメリカ版として今年で3回目を迎えたイベントが先週末に開催された。会場となったのはNY州の町モンティチェロで、キャッツキル山脈の麓にあるボルシチ・ベルト・リゾート内のKUTSHERS COUNTRY CLUB。そこには、新学期が始まる前の夏の最後のお楽しみが満載されているような雰囲気が漂っていた。
9/3(金)に幕を開けたイベントは、まさに“キッチュ”そのもの。初日のラインナップは、出演アーティストがアルバムを収録順にそのままフル演奏するという、ATPの有名なコンサート・シリーズ“DON’T LOOK BACK”で構成され、今年はIGGY POP AND THE STOOGESが1973年の作品『RAW POWER』を、ロック・バンドSLEEPが1993年の作品『HOLY MOUNTAIN』を、シアトル出身のグランジ・バンドMUDHONEYが1988年のデビュー・アルバム『SUPERFUZZ BIGMUFF』を演奏したほか、影響力を持ったオーストラリアのポスト・パンク・バンドSCIENTISTSが、1983年の作品『BLOOD RED RIVER』をフル演奏して初のアメリカでのショーを敢行した。
他の音楽フェスとは異なり、ATP NEW YORKの主なイベントは屋内で行われ、会場となったリゾート内にあるレトロな雰囲気満載の建物の中でパフォーマンスが進行した。そんな中でも特に注目を集めたのがIGGY POP AND THE STOOGESで、63歳のIGGYはいつものように上半身裸で熱唱。すぐさま“クラウド・サーフィン”が始まるほどの盛り上がりとなった。
そのほかイベントではコメディ・ショーなども開催され、SONIC YOUTH、EXPLOSIONS IN THE SKY、FUCK BUTTONS、SHELLAC、THE BOOKS、JIM JARMUSCH、GZA、FUCKED UP,KURT VILE、DUNGENといったアーティストがパフォーマンスを繰り広げた。
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